「ユウスケ」と「バーニー君」は、仮想通貨について説明してくれるキャラクターです。
ユウスケはもともと金融機関で働いていて、過去に少しだけ資産運用をかじっていた。そのこともあり、巷で噂の「仮想通貨」に興味を持ち始めている。今のところ、知識はまったくの皆無。ゆくゆくは、仮想通貨による資産運用も行いたいと考え中。
バーニー君は、すごく頭の良い牧羊犬。仮想通貨の分野にもいち早く参入し、日々情報収集に努めている勉強家。
- 「仮想通貨」という名前くらいは聞いたことがあっても、詳しくはよくわからない
- なんとなく怪しい…
実際のところ、今まで仮想通貨に対して僕はこんなイメージを持っていました。「聞いたことはあるけど、なんか怪しいなあ」と。
しかしある時、「ビックカメラで、仮想通貨による決済(代金の支払い)が出来るようになった」というニュースを目にしました。
それを見た僕は、
そう考え始めた途端に、このまま何も知らないままでは、普及した時に確実に取り残されるなあと不安になってきました。
”わからないものをすぐに怪しいと決め付けるのではなく、まずは理解を深めるように努める。”
変化の激しい現代ではそういった姿勢が本当に大事になってくるだろうなあと感じ、時代の波に取り残されないように仮想通貨について勉強を始めようと決めました。
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目次
仮想通貨について勉強していこう
「仮想通貨」という名前自体は聞いたことあるけど、名前以外のことはまったくわからないという方も多いのではないでしょうか。
というわけで、この記事では「仮想通貨」について僕が入門編的に勉強したことをシェアしていこうと思います。
そもそも通貨とは?
仮想通貨について勉強する前に、まずは「通貨」そのものについて理解しておく必要があります。
通貨とは?
貨幣と同義にも用いられるが,特に商品交換の媒介物として一般に流通する貨幣をいい,流通手段,支払手段としての機能を果たす。本位貨幣,補助紙幣,銀行券,政府紙幣のほか預金貨幣も含まれる。
出典:コトバンク
通貨とは、一国内で流通している貨幣のこと。
大昔に人類は物々交換を行っており、その不便さを解消するために生み出されたものです。
日本では”円”、アメリカでは”ドル”、欧州では”ユーロ”というように、それぞれの国が発行する独自の通貨が存在して流通しています。
もちろん、その価値は発行元である国家が保証しています。
福沢諭吉の肖像画が描かれた紙を見ると、「それは1万円の価値がある紙だ」と日本人の誰しもが認識していますよね。
つまり、国家が発行し価値を管理・保証する「円」という通貨を、国民が信用して使っているんです。
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仮想通貨は”実体のない”通貨
では本題です。
円やドルなどの通貨に対して、仮想通貨は名前の通り「実体のない通貨」です。
例えば日本の通貨なら、1万円札や500円玉などの、物理的に存在する紙や金属が「通貨(お金)」として用いられています。
一方で仮想通貨は、紙幣や硬貨といった物理的な物ではなく、インターネット上でのみ存在する通貨です。
公的な管理者が存在しない?!
例えば日本の通貨である「円」の場合、日本銀行(国家)が発行・管理を行っています。
一方で仮想通貨は、発行・管理、そして価値を保証する中心的な公的機関がありません。
じゃあいったいどうなってるの?というと、仮想通貨の利用者自身が発行・管理し、その価値を認めることで流通しています。
▼表1:仮想通貨の管理

すべての日本人が「日本円」の価値を信じてお互い共有しているのと同じ。
すべての仮想通貨ユーザーが「仮想通貨」を価値ある通貨とみなし、お互いがその認識を共有することで価値が生まれているんです。
【例】
あなたが住んでいる近所の商店街で、独自の通貨「お買い物コイン」が発行されました。
お買い物コインは専用のスマホアプリの中で存在し、その商店街で買い物をする時だけ利用できます。
使うとポイントが溜まって、お得にお買い物できるようになります。
このような地域独自の通貨が発行された時、
「これは日本銀行の管理下に無いから価値は認められない!」と思いますか?
- 商店街にあるお店の経営者
- 商店街を利用するお客さん
この両者の間で「お買い物コイン」の価値が共有されているため、なんの障害もなく決済取引は完結します。
もちろん外部の人間からすると特に価値は感じられませんが、地域の商店街という「コミュニティ内」では価値が認められています。
仮想通貨もこれと同じ。
「仮想通貨ユーザーのコミュニティ内」でその価値が認められているんです。
だから、国のような中心的な機関によって価値が保証されなくても、仮想通貨は価値ある通貨として認められています。
商店街の通貨とは規模があまりにも違いますが、理屈としては同じようなことなのです。
仮想通貨の「発行」と「管理」については、別の記事でご紹介します。まずは「価値」について考えていきましょう。
世界共通通貨「ビットコイン」
仮想通貨は世界で1000種類以上もあると言われています。
その中で最も普及しているのが「ビットコイン」という仮想通貨。世界中で利用されている全世界共通の通貨です。
それ故、ビットコインは国境を超えても「円⇔ドル」のような外貨両替は発生しません。
全世界で通貨としての価値が共有されているんですね。
外国におけるビットコインの”価値”
ちょっと日本からは離れて、外国におけるビットコインの評価・価値について見ていきたいと思います。
メキシコ
ベネズエラは深刻なインフレ状態になっています。インフレ率は720%に達し、治安の悪さも世界屈指です。南米一の原油大国でありながら、原油を輸入しているという状況です。インフレは社会主義体制下における政府の浪費が原因と言われています。そこでベネズエラの一部の方はビットコインを安全な通貨と考え利用しています。投資の対象ではなく、日々の生活や貯蓄を目的にビットコインを利用しているのです。
出典:ビットコインラボ
ブラジル
ベネズエラほどではないですが、ブラジルもインフレが進んでいます。最近は比較的落ち着いていますが、それでも10%前後のインフレ率です。リオオリンピックで観光客が増加したこともインフレに影響を与えています。こうした経済不安からビットコインに人気が集まっており、一種のブームのようになっている状況です。何とビットコインの取引量は金の2倍以上になっています。金よりも取引量が多いのは、他の国では考えられないことです。金よりもビットコインが信頼されていると言い換えることもできます。
出典:ビットコインラボ
アルゼンチン
アルゼンチンもインフレ率40%と深刻な状況にあります。2001年に国債不履行になったのは記憶に新しいですが、何かと経済不安がある国です。そんなアルゼンチンでもビットコインの利用が進んでいます。「ビットコイン・フレンドリーな世界の都市ランキング」では、首都のブエノスアイレスが3位にランクインしているのです。ブエノスアイレス以外のトップ5はサンフランシスコ、ニューヨーク、ロサンゼルス、ロンドンですから、浸透度合いがわかるでしょう。非常に多くの企業がビットコイン決済に対応しています。
出典:ビットコインラボ
メキシコ、ブラジル、アルゼンチンの国民は、経済不安から自国の通貨を信用しておらず、世界共通のビットコインに信頼を寄せているのです。
国内での導入事例
まだ日本国内ではそこまで普及しているわけではない「ビットコイン」。
国内でビットコインを決済手段として使えるお店を調べてみました(全国的に有名なお店だけ挙げておきます)。
- DMM.com
- ビックカメラ
- コジマ
- ソフマップ
- メガネスーパー
他には飲食店など、全国各地の多数のお店でビットコインによる決済が可能であることがわかりました。
▼以下のサイトに掲載されているので、ご参考にどうぞ。
そして2017年8月7日には、ファッションビルなどを経営する丸井グループ(マルイ)が、ビットコインの試験導入を開始しました。
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まとめ
日本にも少しずつ普及してきた仮想通貨(特にビットコイン)。
とは言えまだまだ認知度は低く、「怪しい!」の一点張りで毛嫌いしている人もたくさんいると思います。
でもこれからもっともっと普及していくことを考えると、仮想通貨の価値は今以上にグッと伸びていくでしょうね。
なので、まだ価値が上がりきっていない今の間にしっかりと勉強して知識を付けていきたいと思います!
(次回は取引所についてです)